学ぶシニアが社会を変える
国境を越えるシニアの学び(論文)
【論文】
国境を超えるシニアの学び:
University of the Third Age運動の国際展開
はじめに
本稿の目的は、シニアを対象とする教育・学習活動の国際的展開の現状を概観し、その課題と可能性、とくに日本への示唆を検討することにある。
生涯教育、社会教育の領域においては、国際的にもシニアをおおむね 50 歳以上とするのが一般的であるため、ここでも同様とするが、実態としてはリタイア後の高齢者が中心である。
国際的には既存の大学の主導的役割を重視するフランスモデルとシニアの自律的学習活動を理念とするイギリスモデルがあり、前者は発祥の地であり当初のモデルを代表するものであり、後者は市民シニアの実際の活動が国際的にもっとも成功している例である。
第二次世界大戦後もっとも成功している社会運動と言われているイギリスモデルに関しては別に論じているので(木下、2018)、ここではフランスモデルに立脚した国際的な展開について取り上げる。
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